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毎朝欠かさず打つ自家製麺の魅力 ― 藤枝朝ラー文化を2008年から支え続ける「中華そば池田屋」

藤枝の朝を彩る「朝ラー」文化。その中で2008年から、地元の朝食シーンを支え続けてきた「中華そば池田屋」。毎朝3時から仕込みを始め、手作りにこだわる店主・池田さんに人気メニューの秘密や店舗の歴史をうかがいました。

中華そば(並)・冷(並)
女性でも2杯ぺろりと食べられるのど越しの良さ
目次

イチオシメニューについて教えてください

毎日食べても飽きないあっさりスープ

──池田屋さんイチオシメニューの「中華そば」について教えていただけますか?

池田さん

あっさりスープで、毎日食べても飽きないような味にしています。お客さんが日々通ってくれるから、飽きさせない味が大切なんです。

池田屋は「志太系朝ラーメンの店」として、シンプルな中華そばを基本に数種類のメニューで構成されています。昔ながらのシンプルなスタイルを大切にしながら、毎朝欠かさず店内で打った麺を提供し続けています。麺は自家製にこだわり、つるっとした食感と適度なコシの強さが特徴です。

池田さん

なかなか麺は大変なんですよ。以前は自分で作っていましたが、今は息子が担当しています。

この麺とあっさりスープの組み合わせが、朝の食事に最適な一杯を生み出しています。朝は3時頃にお店に来て仕込みを始めるという徹底ぶり。この早朝からの丁寧な準備が、池田屋の味を支えています。朝一番の来客に間に合うよう、夜明け前から準備するという手間ひまが、多くのファンを魅了する秘訣となっています。

──手作りのチャーシューも好評だそうですね。

池田さん

ありがとうございます。チャーシューは毎朝仕込んで出来立てをお出ししています。今の店舗に引っ越してから若い人たちが来てくれるようになりました。チャーシューは若い層だけでなく、意外と年配の方も好んで食べてくださるようになり、年齢層問わず人気なんです。

幅広い年齢層に受け入れられたチャーシューは、池田屋の看板メニューの一つとして定着。店主の早朝からの丁寧な仕込みと独自の調理法が、多くの人に評価されています。

居酒屋からラーメン屋への転身

自慢の手打ち麺は毎朝お店で作られます

池田屋の始まりは居酒屋でした。駅前で居酒屋を経営していた池田さんがラーメンを出し始めたところ、予想外の人気に。当初は手打ち麺でしたが、大量生産が難しく専門店を出すことになりました。

──麺は手打ちで作られていたんですね。

池田さん

はい。手打ちだと足で踏むんですが、ラーメン麺は水をたくさん使わないので、踏んでも固すぎてまとまりません。1回に20人前くらいしか作れなくて、それを何回もやるしかなかったんです。でも居酒屋の仕込みもあるので、時間的に厳しかったんですよね。

その後、現在の場所に移転。虎徹さんとは同じ建物で営業していた縁があり、今でも近い関係だといいます。移転後は新メニューも導入し、客層も広がっていきました。

季節によって異なるお客様の来店時間

──朝7時から営業されていますが、平日は出勤前にいらっしゃるお客様が多いですか?

池田さん

時間帯によって変わります。7時頃には出勤前の人々、特に現場に向かう作業員の方々が多く来店されますね。9時頃になると近所にお住いの方が散歩がてら寄ってくださることも。季節によっても混み合う時間が異なります。例えば寒い冬場は8時頃から、夏場はオープン直後の7時頃から忙しくなります。これは日の出の時間と関係しているんですよ。

季節によって注文内容も変化します。夏は温かい中華そばと冷やし中華そばを併せて注文する人が多く、冬になると温かい中華そばの大盛りやチャーシュー増量を選ぶ傾向があるそうです。

──他県からのお客様も多くいらっしゃいますか?

池田さん

土日は特に観光で訪れる方が多く、長期休暇シーズンには他県ナンバーの車で駐車場が埋まることもあります。何も宣伝していないのに、東京方面からも多いんですよ!

池田さんが運営されているインスタグラム(@ikedaya.fujieda)を通して、口コミでの広がりが大きいようです。

朝ラー文化を作ってくださった先駆者へのリスペクト

──これからの藤枝朝ラー文化をどう盛り上げていきたいですか?

池田さん

朝ラーのお店同士は意外と交流する機会が少ないんです。藤枝の朝ラー文化はそれぞれのお店が独自に発展してきた側面があるかもしれません。

池田さんは、藤枝の朝ラー文化の発展には、店舗同士のつながりも一つの要素になるかもしれないと話します。

池田さん

店同士が協力できれば良いかもしれませんね。特に朝ラーの歴史ある店を中心に、皆が集まる機会があれば。

その一方で、先駆者を大切にする謙虚な姿勢を強くお持ちでした。

池田さん

後から始めた僕らがでしゃばっていけません。僕らも皆、先駆者の店舗を参考にして始めているので。

池田さんの語る言葉からは、藤枝朝ラーへの愛情と、この文化をもっと多くの人に楽しんでほしいという思いが伝わってきました。朝3時から始まる仕込み、手作りへのこだわり、そして謙虚な姿勢。これからも池田屋のラーメンは、多くの人の朝の活力になっていくことでしょう。

店舗情報
店名中華そば池田屋
住所藤枝市泉町43−12
営業時間7:00〜13:00
定休日月曜日・第1・3・5火曜日
その他・臨時休業あり
看板メニュー中華そば(並)、冷(並)
駐車場
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