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無添加素材にこだわる「ちっきん」 ~シンプル素材が生む120%の煮干し濃度~

藤枝市で愛され続ける朝ラーの名店「ちっきん」。煮干しと昆布だけで仕上げる奥深い味わいと、自家製麺へのこだわりが輝きます。店主の知識さんにお話を伺いました。

目次

自家製にこだわった「120%煮干しらぁめん」

120%煮干しらぁめん(並)

──イチオシの「120%煮干しらぁめん」について教えてください

知識さん

120%煮干しらぁめんは、朝の時間帯にぴったりのラーメンだと思います。朝から胃が重たくならないように、動物性の食材は一切使わずに煮干しと昆布だけで出汁をとっています。

──スープを飲んだ瞬間に旨味がふわっと口の中に広がりますね。

知識さん

シンプルな素材だけで十分美味しいものを。という想いで作っています。カタクチイワシの煮干しには、それだけで完成するような潜在能力があるんです。

──「120%」という名前の由来を教えてください。

知識さん

ラーメンの魚介系といえば鰹節が主流でしたが、あえて煮干しを使ってみたんです。試行錯誤していく中で、自分の中では衝撃的な味が出来上がりました。この味は100%を超えているんじゃないかということで、『120%煮干しらぁめん』と名付けました。

知識さん自身が味の完成度に驚いた率直な感情がユニークな商品名に表れています。主流の鰹節ではなく煮干しに焦点を当てる選択は、あえて逆行する勇気と独自性の現れと感じます。

──お店の移転を機に自家製麺をはじめられたと伺いました。

知識さん

はい、そうなんです。麺は業者さんに依頼すると良い麺を作ってくれるのですが、素材全てを把握することができません。「自然素材」という看板を掲げている以上、お客さんに「何を使っているの?」と聞かれたときに、「塩と小麦粉とかんすいだけです」と自信を持って言いたいというのが理由です。

──スープに合う麺もとことん追求されているんですね。

知識さん

スープから麺、全てをマネジメントすることで味のコントロールができます。製粉所の小麦粉も季節によって変わるので、そういった微調整も自分でやれば納得がいくんですよね。

自家製麺は新店舗から提供が開始!

──化学調味料を使わないというこだわりについても教えてください。

知識さん

化学調味料や添加物自体が絶対に悪いとは思っていません。家庭でも使われていますし、様々なものを美味しくするのに役立っています。自分で作るなら、添加物が入っていない味が好きだから、使っていないということなんですよね。

「自分が好きだから」という素直な理由に、強い信念と同時に押し付けない寛容さが感じられます。

看板にも自然素材をうたっています

朝営業と家族の時間

──朝営業に踏み切られた経緯について教えてください。

知識さん

元々は昼と夜の営業でした。最初のお店は子育て真っ最中に始めて、夜11時くらいまでやっていたんです。

──現在と真逆の営業時間だったのですね。

知識さん

家族との時間を大切にしたいという思いから、店舗移転を機に朝7時からの営業に切り替えました。始めるなら朝7時から。日曜日はやらない。夜もやらない。という3つの条件で再スタートしたんです。

──現メニューも店舗移転を機に替えられたのですか?

知識さん

最初は今までのメニューでしたが、お客さんが全く来ない状況で。なんとかしなきゃというところで、自分が馴染みのある煮干しの味を活かそうと考えたんです。

飲食業界では珍しい「家族優先」の姿勢が、結果的に店の個性と成功をもたらした点が印象的です。家族の時間を守るための朝営業という選択が、独自の煮干しラーメン開発というブレイクスルーを生み出しました。

朝から美味しいちっきんのらぁめん

新境地での営業

──現在の店舗に移転された理由を教えてください

知識さん

前の店は住宅地にあって、朝7時からやっていると、早いお客さんは4時頃から並んでくださっていました。

──開店の3時間も前から並んでくださっていたんですね。

知識さん

はい。ありがたいです。ただ、近所の方にご迷惑をおかけしてしまい心苦しく思っていました。また駐車場が店から数分のところにあり不便だったこともあり、見直したい部分が全てクリアーになるように、今の場所に移転しました。

──新店舗の厨房はとても広くなりましたね。

知識さん

前の厨房は二人で調理するには狭かったので、新しい店舗では後継者を育成したいという想いもあり、厨房を広くしました。

──移転を機に、技術の継承がはじまったのですね? 

知識さん

現在はスタッフが2人いて、彼らに技術を伝えることができています。いつか私が作れなくなったときに、誰かがラーメンを作り続けてくれれば、それがお客さんのためになると思っています。

店舗移転には、ラーメン作りに専念したいという思いと、将来を見据えた技術継承への配慮が見えます。

清潔感があふれる魅力的な店内

藤枝の朝ラー文化について

──藤枝の朝ラー文化についてのご意見をお聞かせください。

知識さん

藤枝の朝ラー文化は本当にいいと思います。食べることは生きる楽しみの一つですよね。ラーメンを夜に食べると罪悪感を感じることもあるかもしれませんが、朝だとその罪悪感が薄れます。一日の活動の源になるというところがあるから、朝という時間帯はとてもいいんです。

──朝ラーならではの客層や特徴はありますか?

知識さん

朝ラーを始めて気づいたんですが、お客さんって朝から意外となんでも食べられるんですよ。『朝からがっつり食べたい』『チャーシューも追加したい』『もっと濃いのはないの?』という声も多かったです。

──遠方からのお客様もいらっしゃいますか?

知識さん

現在の店舗に移ってからは近隣の方々も増えています。朝一番で来るのは大体市外のお客さんで、浜松など遠方から来る方は行列に並ばずに朝一で来店してくださって、その後2・3件、店舗をはしごする方も多いです。

朝ラーの客層についての観察は、一般的な「朝は軽く」という常識を覆す興味深い事実でした。朝からがっつりした味や量を求めるお客さんが多いという発見は驚きです。

化学調味料不使用・自家製麺・自然素材へのこだわりは、ラーメン文化に新しい価値観をもたらしています。藤枝の朝に、ちっきんの煮干しの深い風味を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。。

店舗情報
店名ちっきん
住所静岡県藤枝市高柳1丁目10-43
営業時間9:00~14:00
定休日月曜日・金曜日
看板メニュー120%煮干しらぁめん
駐車場
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