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「うまい、安い、お腹いっぱい」で地元に愛される「ラーメン食堂れんげじ」- 藤枝の朝ラー文化の魅力に迫る

ラーメン食堂れんげじでは、「赤」と「白」の2種類の支那そばが楽しめる朝ラーセットを2杯(温・冷)で1,000円という驚きの価格で提供している。店主の海野さんに、リブランドによって生まれ変わった店舗のこだわりと、藤枝の朝ラー文化への想いを伺いました。

目次

地元に愛されるラーメン食堂れんげじ

朝ラーセット

──リブランドによって生まれ変わった「れんげじ」について教えてください

海野さん

今年の5月に店名を変えてリブランドしました。元々『しげもと』という名前で営業していたんですが、今は『ラーメン食堂れんげじ』として新たなスタートを切りました。リブランド時には価格も見直し、以前は温かいラーメンが650円、冷たいのは750円だったものを、それぞれ500円と600円に引き下げています。セットで買うと100円お得になる仕組みにしました。

店名の変更だけでなく、お店のコンセプトも明確にしたと海野さんは語り、そのコンセプトについて以下のように教えてくれました。

海野さん

うちのこだわりは『うまい、安い、お腹いっぱい』という、ラーメン食堂らしいシンプルなコンセプトです。昔ながらのラーメンは今も500円で提供をしています。朝ラーセットも2杯で1,000円。同じ量を食べようと思うと他店だと相当高くなるはずです。

2杯で1,000円なんてこの時代でビックリ、破格のお値段です!

──朝ラーセットの魅力と特徴 -「赤」と「白」の違い

海野さん

うちで提供している朝ラーには『赤』と『白』の2種類があるんですが、これは当店独自の名称なんです。

海野さんは、他店との差別化を図るために独自の商品開発を行ったそう。

海野さん

独自性を出し、他のラーメン屋さんとの差別化ポイントを作りたかったんです。赤は甘じょっぱい味わいで、他店の朝ラーに近いものです。お客様には『朝ラーメンの王道は赤です』とご案内しています。一方、白は白醤油を使っていて、スープの味わいがダイレクトに伝わってくるのが特徴です。赤は甘じょっぱさが全面に出ますが、白は塩っぽい味の後にスープの風味がしっかり感じられます。

初めて来店する客は赤を選ぶことが多いそうです。

海野さん

他の朝ラー屋さんも赤に近い味なので、『朝ラーといえばこれだろう』というイメージがあるんでしょう。ただ、2回目、3回目と来店されるうちに好みが分かれてきます。特に女性のお客様には白が人気です。

──朝ラーのこだわりについて教えてください

海野さん

藤枝市にはこの朝ラー文化があるので、食べやすくてすっきりした味わいのラーメンを目指しています。こだわりとしては、あっさり2杯ぺろりと食べられるような味わいを大切にしています。

海野さんによると、朝ラーセットの両スープは朝食にふさわしいあっさりとした口当たりを重視。これは朝ラーの特徴的な魅力と言えますね。

「うまい、安い、お腹いっぱい」のコンセプト

コンセプトに沿ったメニューと料金

──リブランド後に価格を引き下げた理由は何ですか?

海野さん

現在は原価高騰の時代ですが、それに逆らう形で価格を下げました。『安くておいしいラーメンをお腹いっぱい食べたい』というお客様の声に応えるためです

また、店内で目を引くのは、「セルフご飯盛り放題」のポップ。店内に設置されたセルフご飯コーナーも「れんげじ」の特徴の一つです。海野さんはその狙いを説明してくれました。

遠慮なしにご飯を盛ってOKのセルフごはん
海野さん

セルフご飯は150円で盛り放題です。例えば、志太ブラックや白湯といったラーメンが850円で、それにセルフご飯をつけても1,000円で済みます。これらのラーメンは濃厚な味わいなので、ご飯との相性が抜群なんです。チャーシューを一緒に食べながらご飯も楽しめるので、1,000円でお腹いっぱいになれます。

海野さんは笑いながら続けます。

海野さん

盛り放題って書いてあるので、お客さんは富士山のように盛っていきますよ。昨日のお客さんもすごかったです。

こうして『お腹いっぱい』というコンセプトを実現しているのです。

ラーメン食堂 れんげじのこだわり

海野さん

現在の営業スタイルは、朝は朝ラーメンだけを提供しています。朝ラーメンとそのセットしか扱いません。昼からは『志太ブラック』や『白湯』など、より多彩なメニューを展開しています。

この営業スタイルについて海野さんは、朝は朝ラーをしっかり楽しんでもらいたいという思いがあるといいます。

海野さん

朝は支那そばをとにかく食べてほしい。昼からはがっつり系のラーメンや丼ものなど、食堂らしいメニューを揃えています。ラーメンセットもあって、ラーメンとご飯ものを選べるようになっています。

これも『お腹いっぱいになれる』というコンセプトに沿ったものです。

── 藤枝の朝ラー文化をどのように広げていきたいですか?

店内の看板には「朝ラーとは」という文字
海野さん

藤枝でしか見られない文化なので、大切にしていきたいです。以前、当店は全国のテレビの朝番組で取り上げられたこともありました。朝ラー文化をもっと広げて、県外の方にもたくさん来てもらえたらと思っています。

海野さんはサッカーとの連携も視野に入れていると話してくれました。

海野さん

今後はサッカーとの連携も考えています。例えば、アウェイの人たちが藤枝に来た時に、『藤枝にはこんな朝ラーメンという文化があるんだよ』と知ってもらい、写真を撮ってSNSで広げてもらうなど。そうやって違う県にも広がっていけば、朝ラー文化はもっと盛り上がるんじゃないかと思います。

地元に愛されるラーメン食堂を目指す理由

海野さん

地元に愛されるようなラーメン屋を目指しています。お年寄りからお子さんまで、様々なお客さんが来てもらえる店にしたいんです。

海野さんは店内の雰囲気づくりにも気を配っていると話します。

海野さん

店内にはお子さん用の椅子や取り皿を用意しています。これは地域の食堂として、どんな方でも来やすい空間を作りたいからです。常連さんとは会話も弾みます。スタッフ一同がお客様に居心地の良い場所や雰囲気を提供するために接客を頑張っています。そうやって地元の方との繋がりを大切にした食堂らしい居心地の良さを提供していきたいです。

食の満足だけでなく、心の満足も提供する—それが「ラーメン食堂れんげじ」の魅力です。500円からラーメンが食べられるという昔ながらの価格を守りながら、地域に根差した朝ラー文化を次世代に伝えていく。藤枝を訪れた際には、ぜひ朝ラーセットを味わい、地元の食文化を体験してみてはいかがでしょうか。

店舗情報
店名ラーメン食堂 れんげじ
住所静岡県藤枝市若王子1-2-34
営業時間平日7:00~10:00、11:00~
  14:00、16:00~20:00
(土・日・祝)7:00〜20:00
定休日木曜日 ※不定休あり 
看板メニュー朝ラーセット
(支那そば温並赤/支那そば冷並白)
駐車場
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